安田記念 GⅠ

　ダービーは予想通りワンアンドオンリーがイスラボニータを差し切った、と言いたいところですが、ワンアンドオンリーが先行するとは思いませんでした。ペースや位置取りはなかなか予想が難しいですね。しかし、ハーツクライ産駒はスタミナが豊富で、道中のペースアップ（いつもより前に行くなどによることを含む）が最後の脚に与える影響が少なめなのが特徴のように感じています。


安田記念　GⅠ
コースペース：MMM
想定ペース：MMM or MMS


指数1位　ジャスタウェイ
指数2位　グランデッツア、ダノンシャーク、ショウナンマイティ、トーセンラー
指数3位　カレンブラックヒル、ホエールキャプチャ
指数4位　グロリアスデイズ、ミッキーアイル、グランプリボス、サダムパテック、ワールドエース


ジャスタウェイ
　関谷記念（MMM）をSMH後傾追走で2着、続く毎日王冠（MSH）は自身MSHで2着。覚醒したかの如くぶっちぎった天皇賞（秋）は、MMMの流れを自身MMHで‐0.7の快勝。指数も大きく伸ばしてきた。スタミナがあり長くいい脚が使える中距離MMM or MMH型で、上がりの脚をそがれることのない豊かなスタミナが、世界を制した要因かもしれない。反面、中間Sに落ち着いての上がり勝負では切れ負けの可能性があるが、今回は一貫ペースのマイル戦。実力通りの走りを期待したい。重～不良馬場見込みゆえに上りがかかるMMSも考えられるが、純粋なハイペースゆえの上がりSではなく馬場によるものであれば、対応可能と思われる。

ミッキーアイル
　マイル一貫ペースor MSH型。適性的には問題ないが、斤量差を加味しても指数4番手では厳しい。安田記念で想定されるほどタイトなペースを経験したことはないのも割引き。NHKマイルカップを観ていると、とても通用しそうな気がしないが、ディープインパクト産駒だけに馬場はこなせるかもしれないので、脚質を考えると、すっぱり切るにはためらいも。

ワールドエース
　脅威の時計で復活した前走のマイラーズCはSMH。一貫ペースではダービー（MMM）の好走（0.2差）がある。稍重で上がりの掛かった皐月賞（MHS）でもレースの上りを大きく上回っており、ある程度の馬場ならこなせそう。ただし、前走の時計は破格だが、あくまで0.2差の勝利であり、指数的にも3歳春と同レベル。復活は果たしたことで今回以降の指数の伸びもまだまだ期待されるが、ジャスタウェイに現時点で勝てるかというとどうか。

トーセンラー
　典型的なMMM一貫ペース型。過去5戦で馬券圏内に入らなかった宝塚記念はHMSの前傾。良馬場発表になるのが信じられないコース状態だったので、多分に馬場状態が影響していたと思われる。しかし、そもそも宝塚記念自体が前Hで上がりが掛かるレースであることを併せて鑑みると、重馬場自体がこなせないということもその限りでは言えない。切れよりも長くいい脚を使うタイプであることと、春天でも一貫ペースで好走できることから、ここも期待したい。なお、左回りが懸念されているが、新潟記念の7着時はレースの上がりが33.1という驚異的な時計での決着であったり、新潟大賞典の13着時はその前走の日経賞も10着だったことや、現在はその頃より大幅に馬体重が増加していることなどを考えると、左回りが苦手と断言するには根拠に乏しい。もちろん、苦手ではないとも言い切れないが、まだファクターとしては重視しないようにするのが適切ではないだろうか。


◎ジャスタウェイ
〇トーセンラー
▲ダノンシャーク
▲ショウナンマイティ
△カレンブラックヒル
△ホエールキャプチャ
△ワールドエース
×グランデッツア
×グロリアスデイズ
×ミッキーアイル
×フィエロ
×サダムパテック


　ジャスタウェイのパフォーマンスに期待して、基本的に上位◎〜▲での勝負を予定しています。マイルに戻った昨年好走の実力馬、ダノンシャークを単穴に指名。万全であれば本命対抗扱いとしたいショウナンマイティは、馬体を見て細化が無ければ特注扱いで単穴に加えたいと思います。ホエールキャプチャも重い印を打つか迷いましたが、同馬は上がりの掛かる展開のMMSになったときに厳しそうなので、抑えにとどめました。人気のミッキーアイルは、前が残る馬場になるか、前が止まって追込み馬場になるかですが、前者になった時の3着候補で抑えにしたいと思います。グロリアスデイズは正直わかりませんが、良馬場ではない時の適性を警戒してこれも抑えまで。重馬場でも速い上がりを繰り出せるフィエロ、レースの流れに左右されない騎手が乗ればもっと重い印を打ちたいサダムパテックも一応押さえまで（勝春騎手が嫌いな訳ではありません。応援しています）。
※ワールドエースとグランデッツアが抜けていましたので、追加しました。